多くのAIレコーダーには無料プランがあります。ただし、無料で使える文字起こし時間には、月ごとの上限がある場合があります。年間の費用を比べる際は、端末代に加え、自分の利用量が無料枠に収まるかを確認することが大切です。
HiDock P1の日本向け公式表示価格は26,800円です。HiDockは、デバイス所有者向けに基本の文字起こしと要約を生涯無料で提供すると案内しています。本ガイドでは、P1、Plaud Note Pro、専用端末が不要なOtter.aiを比較し、端末代・文字起こしの上限・追加機能の料金を分けて説明します。価格確認日:2026年10月13日。期間限定クーポンやセット割引は比較に含めません。
結論(先に要点)
月300分以内で、1回30分までの文字起こしなどOtter Basicの制限に収まるなら、専用端末を買わずに無料で始められます。月300分を超える基本の文字起こしを継続して使う場合、P1は26,800円の端末購入で月次上限を気にせず利用できます。ただし、話者識別や追加の出力形式などは別の利用条件があります。以下では、日本向けの円建て価格とOtterの公式USD価格を区別し、利用量別の費用と損益分岐点を示します。
「サブスクリプション不要」の意味
「サブスクリプション不要」は、すべての機能が無料という意味ではありません。基本サービスの付属、無料枠、追加機能の課金を分けて確認しましょう。
- 端末購入に基本サービスが付属:HiDockは、デバイス所有者に基本の文字起こしと要約を生涯無料で提供すると案内しています。月間分数は無制限ですが、HiNotesの日本語ページでは音声ファイル1件あたり最大4時間とされています。
- 文字起こし上限付き無料プラン:Otter Basicは月300分・1会話30分まで。PLAUD Starterは端末購入に月300分が付属します。追加料金なしで使えますが、端末代や利用上限は別に考える必要があります。
- 任意の追加機能:HiNotes Proは必要な分数を買う従量制、Unlimitedは年額制です。購入したProクォータは有効期限なしと案内されています。基本の無料サービスと、有料の追加機能を混同しないことが大切です。
HiDock P1の日本向け公式製品ページは、リアルタイム翻訳を含むアドバンスト機能を毎月300分無料で利用できると案内しています。この300分枠は、デバイス所有者向けの基本の文字起こし・要約(月間無制限)とは別枠です。日本語のリアルタイム翻訳機能の案内でも、メンバーシップユーザーは毎月300分のプロクォータを無料で受け取れると説明されています。受け取り方法、対象機能、最終的な利用条件は、HiNotesアカウント内のPlans画面で確認してください。以下の基本サービスの費用比較は、このアドバンスト機能枠を割引として計算していません。
「無料」レコーダーにかかる実際の費用
代表的な無料プランでは、録音できる時間と文字起こしに使える分数を分けて考える必要があります。主な制限は次のとおりです。
- Otter.ai Basic:月300分、1会話30分まで。録音ファイルのインポートは生涯3件まで、閲覧できる会話履歴は直近25件です。毎月の分数だけでなく、録音方法と会議の長さも確認してください(Otter公式料金・機能表)。
- PLAUD Starter:Plaud Note Proは日本向け公式表示価格30,800円、Starterの文字起こしは月300分です。上限を超えても録音は続けられます。追加分数の購入、Proへの変更、翌月のリセットが選択肢になります(日本向け製品ページ、日本語公式FAQ)。
月に数回の短い会話を文字起こしする程度なら、無料枠で足りる場合があります。上限を超える場合は、分数のリセットを待つか、有料プランへの変更や追加分数の購入を検討しましょう。

日本向け料金と12・24か月の総費用
| 製品・プラン | 端末代 | 文字起こし上限 | 継続料金 | 12か月合計 | 24か月合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| HiDock P1+メンバー | 26,800円 | 基本:月間無制限 | 基本:0円 | 26,800円 | 26,800円 |
| Plaud Note Pro+Starter | 30,800円 | 月300分 | 0円 | 30,800円 | 30,800円 |
| Plaud Note Pro+Pro(年払い) | 30,800円 | 月1,200分 | 年16,800円(月換算1,400円) | 47,600円 | 64,400円 |
| Plaud Note Pro+Pro(月払い) | 30,800円 | 月1,200分 | 月1,980円 | 54,560円 | 78,320円 |
| Plaud Note Pro+Unlimited(年払い) | 30,800円 | 1日最大24時間 | 年40,000円 | 70,800円 | 110,800円 |
| Otter Basic | 専用端末不要 | 月300分・1会話30分 | 無料 | 0ドル | 0ドル |
| Otter Pro(月払い) | 専用端末不要 | 月1,200分・1会話90分 | 月16.99ドル | 203.88ドル | 407.76ドル |
| Otter Pro(年払い) | 専用端末不要 | 月1,200分・1会話90分 | 月換算8.33ドル(年払い) | 約100ドル | 約200ドル |
HiDockとPLAUDは、日本向け公式サイトの表示価格を採用しています。送料、アクセサリー、故障・紛失による買い替え、割引は含みません。PLAUDの12・24か月合計は、端末とプランを別々に購入し、同じ料金で継続した場合の計算です。PLAUD Unlimitedの月払いは5,000円で、端末代を含む合計は12か月90,800円、24か月150,800円になります。
Otterは公式Web料金がUSD表示で、日本専用の円建て価格としては扱えません。年払いは表示される月換算8.33ドルから約100ドル/年としています。年額の端数、税、カード換算レート、決済手数料は購入画面で確認してください。インド発行カード限定の割引は日本向け比較から除外しています。日本語対応は最新料金表に掲載されていますが、実際の日本語音声で無料プランを試してから選びましょう。
出典(2026年10月13日確認):HiDock P1、HiNotes、Plaud Note Pro、PLAUD日本向け料金、PLAUD日本語FAQ、Otter料金表。
月300・600・1,200分で比べる
基本の文字起こしを毎月同じ量だけ利用する想定です。機能や文字起こし品質が同等という意味ではありません。
- 月300分:Otter Basicは0ドル。ただし1会話30分などの制限があります。P1は26,800円、Plaud Note Pro+Starterは30,800円で、どちらも基本サービスの追加料金はありません。
- 月600分:P1の基本サービスは、12か月・24か月とも端末代込みで26,800円です。Plaud Note Pro+Pro(年払い)は12か月47,600円、24か月64,400円。Otter Pro(年払い)は12か月約100ドル、24か月約200ドルです。
- 月1,200分:上記と同じプラン・費用で月間分数を満たします。ただしOtter Proには1会話90分・ファイルインポート月10件の制限があります。PLAUDの未使用月間分数は翌月へ繰り越せません。
PLAUDには追加分数パッケージもあります。不定期の超過なら年間プラン以外の方法も検討できます。ここでは継続利用を比較するため、月600・1,200分の例にPro年払いを使用しています。
損益分岐点:P1はいつOtter Proより安くなる?
OtterはUSD課金なので、為替を固定した試算と実際の請求額を区別します。以下の1ドル=150円は計算例であり、確認日の実勢レートでも日本向け販売価格でもありません。税・決済手数料は除外し、P1は基本の無料サービスのみを使う前提です。
- Otter Pro月払い:16.99ドル×150円=月2,548.5円。26,800円÷2,548.5円=約10.5か月。累計支払額では11回目の月額支払いでP1の端末代を上回ります。12か月約30,582円、24か月約61,164円です。
- Otter Pro年払い:約100ドル×150円=年約15,000円。1年目はOtterの方が安く、2年目の年額支払い時点では累計約30,000円となりP1の端末代を上回ります。年払いを月ごとに解約・精算できるという意味ではありません。
- 自分の為替レートで計算:月払いの分岐月数=26,800÷(16.99×1ドルあたりの円換算額)。年払いは年額の実請求額に継続年数を掛け、26,800円と比較してください。
Plaud Note Proは端末代だけでP1より4,000円高いため、基本文字起こしだけの費用比較では購入時点からP1が低価格です。ただし、話者識別・録音性能・アプリ機能まで同条件の比較ではありません。必要な機能の追加料金も含めて判断しましょう。
基本プランの機能制限と追加料金
HiNotes日本語ページでは、Proクォータは1,200分で1,880円、Unlimited(使い放題プロ)は1年間28,800円と案内されています。P1とUnlimitedを組み合わせると、端末代込みで1年目55,600円、2年間84,400円です。これらは日本語ページの表示価格であり、グローバル版のUSD価格を換算した金額ではありません。実際に購入する際はアカウント内の表示と適用条件を確認してください。
- 話者識別:HiNotesの基本プランでは無制限に含まれません。ProクォータまたはUnlimitedの対象機能です。毎月300分のアドバンスト機能の無料枠は、基本文字起こしの無制限枠とは別に管理されます。
- 出力・外部サービス連携:基本プランはTXT出力。Word、PDF、CSV、SRT、Markdown出力、Notion・Google Docs・OneNoteとの連携はPro/Unlimitedの対象です。Googleカレンダー・Outlook連携は基本プランにも掲載されています。
- 会議への自動参加:HiNotesのカレンダー連携・自動録音と、Otterの会議ボットによるZoom・Teams・Google Meetへの自動参加は異なる機能です。ボット参加が必要ならOtter側の設定と利用条件を確認してください。
- 会議横断のAI質問・スライド保存:Otterは複数会議を対象とするAI Chatとスライド自動キャプチャを案内しています。AI ChatはBasicにも掲載されており、Proだけの機能ではありません。HiNotes日本語プラン表では同等機能を確認できません。
出典:HiNotes日本語比較表、Otter公式機能表。日本語の文字起こし精度、固有名詞、話者分離の品質はこの料金比較では実測していません。

見落としやすい費用
- 人数に応じた料金:10人がP1を1台ずつ購入する場合、基本サービス込みで268,000円。Otter Pro月払いを10人で1年間使う試算は2,038.80ドル、1ドル=150円なら305,820円です。ただし、Otter公式料金表ではProワークスペースは最大5課金ユーザーのため、このPro例は独立アカウントまたは複数ワークスペースの利用が前提です。10人を1つのワークスペースで一元管理する場合はBusiness(最大25課金ユーザー)が対象で、年払いは1人あたり月換算19.99ドル、10人で1年2,398.80ドル(同レートで約359,820円)、月払いは1人あたり月30ドル、10人で1年3,600ドル(約540,000円)です。税・為替手数料・決済手数料は含みません。
- 文字起こしの超過:月間分数に加えて、1会話の長さ、ファイルのインポート件数、追加分数の購入方法を確認しましょう。
- 追加機能:HiNotesの話者識別、要約翻訳、追加の出力形式などは基本プランの無制限サービスと別です。必要な機能の料金を総費用へ加えてください。
- ハードウェア固有の費用:アクセサリー、送料、紛失・破損、将来の交換なども考慮してください。
買い切り型レコーダーとソフトウェア型サービスの選び方
買い切り型レコーダーが向いている人
- 無料ソフトの文字起こし上限を超える量を定期的に録音し、CRMへの自動連携は必要としない。
- 基本サービスの費用を予測しやすくし、毎月の支払いを避けたい。
- オンライン会議だけでなく、電話や対面会話も頻繁に録音する。
ソフトウェア型サービスを検討したい人
- Salesforce、HubSpot、Zapier経由の連携を使い、会議データを自動で送信したい。
- 会議に自動参加して録音するボットを使いたい。無料プランを含め、自動参加機能の対応状況と利用上限を確認する。
- 複数の会議を対象にAIへ質問したい。Otter BasicにもAI Chatが含まれるため、質問回数などの制限を確認してプランを選ぶ。
よくある質問
継続課金なしで文字起こしできますか?
はい。Otter Basicは専用端末不要の無料プラン、PLAUD Starterは端末購入に付属する無料枠です。P1は端末購入後の基本文字起こし・要約が無料と案内されています。HiNotesの話者識別などの追加機能には別の利用条件があるため、基本サービスと分けて確認してください。
ハードウェアは常にサブスクリプションより安くなりますか?
いいえ。無料ソフトで足りる場合、端末を購入する方が高くなります。Otter Proとの比較では、為替と請求方法によって結果が変わります。1ドル=150円の計算例では、Otter Proの累計支払額が、月払いでは11回目の支払い、年払いでは2年目の支払いでP1の端末代26,800円を上回ります。P1で有料の追加機能を使う場合は、その費用も含めて再計算してください。
無料プランの月間文字起こし上限を超えるとどうなりますか?
プランによって異なりますが、文字起こしを再開するには、月間分数のリセットを待つか、有料プランへの変更や追加分数の購入が必要になる場合があります。文字起こしの上限に達しても、録音自体が停止するとは限りません。
後からサブスクリプション型から買い切り型へ移行できますか?
エクスポート形式、会話履歴の上限、解約後のアクセスは提供元によって異なります。移行前に各社へ確認してください。
従量制クォータは月額プランより本当に安いですか?
必要な機能と利用量によります。HiNotesの日本語表示ではProクォータ1,200分が1,880円で、分数を消費する機能を不定期に使う場合の選択肢になります。毎日追加機能を使う人は、Unlimitedの年28,800円と実際の年間利用量を比較してください。価格だけでなく、クォータを消費する操作も確認しましょう。
まとめ
月300分以内でOtter Basicの会話時間・インポート制限に収まるなら、専用端末なしで無料から始められます。月300分を超える基本文字起こしを継続して使い、追加機能を必要としない人には、26,800円のP1が費用を予測しやすい選択肢です。PLAUDやHiNotesの有料機能が必要な人は、端末代とプラン料金を合算して比較しましょう。
会議ボット、CRM連携、会議をまたいだAI質問が必要なら、機能と利用制限を優先してサービスを選んでください。実際に使う日本語の録音で試し、文字起こし精度と操作性が自分に合うかを確認すると、判断しやすくなります。













